2023-10-01から1ヶ月間の記事一覧

やっぱり

あまり見られていないという状況だから書ける文章というのはあるなあと思う。この文章もそうだけど、他のサイトで書いてる文章に比べるとここで書いてるものは言ってみれば「どうでも良く」、かっこつけたり、賢しげに見せたり、無理に続けようとしたりする…

『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』

傑作だと思います。デ・ニーロ×ディカプリオ×スコセッシの3時間半にわたる金と欲と血に塗れた大作。1920年代、石油が発掘されたオクラホマを舞台に、変転していく男の人生を重厚に、冷徹に描く。「映画を観た」という満足感が凄まじかった。もっとちゃんとし…

キングオブコント2023

カゲヤマ 二人ともスーツ似合わなくて見た目ですでにおもろい。ていうか随分舞台装置しっかりと作られてんなあ。裸土下座を一部だけ見せるのはバカすぎる。いい具合に客から悲鳴もあって良き。この人ネタで最後まで引っ張るのは力技すぎる。 ニッポンの社長 …

押絵と旅する男

江戸川乱歩の短編。何気に短編作品の中では上位にランクインするポピュラーな作品らしいのですが、読んでませんでした。 話の筋は語り手の「私」が汽車で押絵を持った男と出会い、その押絵にまつわる物語を聞かされるというもの。乱歩の文学者としての能力が…

『北極百貨店のコンシェルジュさん』

優しく健やかな映画でした。いろんな動物たちが集まる人気百貨店で新人コンシェルジュとして働き始めた主人公の成長を描いたアニメ映画。絶滅動物や過去の過ちについての物語でもあり、70分のコンパクトな時間の中にきれいにテーマがつまってる。ここに来る…

トークサバイバー2見終わった。

シーズン1も面白かったけどシーズン2もまったくテンションが下がることなく面白かった。というかシーズン1に比べると出演者がバラエティ豊かになってる上、より厳選されたメンバーになっていたので、どのエピソードも安定感がありゲラゲラ笑いながら見れま…

Armand Hammer『We Buy Diabetic Test Strips』

アーマンド・ハマーの新譜。初めて聴いたけどおしゃれですな〜。エクスペリメンタルヒップホップの王道作品って感じで、メロウなトラックや、野太い声でかかるやわらかいフロウが心地よい。エクスペリメンタル(実験的)で王道というのも変な言い回しなんだ…

響現『Awakening』

ネットを徘徊してたらたまたま見つけたアルバムで、一聴、すごく好きなやつでした。ジャンル分類するならテクノやエロくトロニカになるんでしょうが、ポップでかわいい歌声と、ピコピコという電子音がプラスされて豊かなサウンドスケープを生み出しています…

yeule『Glitch Princess』

2022にリリースされたyeule二作目のアルバム。アンビエントとドリームポップの良さが詰まった作品で聴いててすんごく気持ち良い。気持ち良すぎて眠くなるくらい。流れとしては落ち着いた前半から、後半になるにつれ徐々にギアを上げていくという構成でそれは…

イコライザー THE FINAL

デンゼル・ワシントン扮する元DIAの特殊工作員だったおっさんが市井の人々を守るために悪人たちを皆殺しにしていく人気シリーズ第3弾。タイトルに「THE FINAL」と付いてますが原題は「3」となっておりなんだか微妙に齟齬を感じます。っていうか『ジョン・ウ…

キリエのうた

観てきました。って七尾旅人の使い方ー笑。いや何でしょうこの映画、震災について扱った作品ではありますし、そこに絡めとられた人たちの話ではあるのですが、ところどころ岩井俊二監督の俳優を使った渾身のギャグが披露されてて可笑しくてしゃあなかったで…

警部補 矢部謙三

U-NEXTで『トリック』シリーズをだらだら追いかけていたら見つけたんですが、こんなスピンオフあったんですね。ぜんぜん知らんかった。 まあしょうもない馬鹿馬鹿しさに溢れたドラマです。『トリック』における最も有名な脇役・矢部謙三を主役に添えた作品で…

江戸川乱歩『石榴』

文庫版『パノラマ島綺譚』に同時収録されてる「石榴」読んだ。 おー、いいねこれ、乱歩の耽美趣味が遺憾無く発揮されてて好き。 幾代前の先祖から培われた憎悪の血潮によって起きた「硫酸殺人事件」。人間の顔がグロテスクに損壊したその光景はまるではぜた…

高野秀行『イラク水滸伝』感想

ベテランのノンフィクション作家である高野秀行が次なる「秘境」として選んだ場所はイラクにある謎の巨大湿地帯「アフワール」だ。ティグリス川とユーフラテス川に挟まれた場所にあるこの湿地帯は、世界4大文明の一つメソポタミア文明の発祥地といわれており…

劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル

先月くらいから『トリック』シリーズを見直してまして、ようやく劇場三作目の本作まで来ました。いや、特に見直してる理由は無くて、強いていうなら「好きだから」。そして「ちょっと内容忘れてきたから」という程度の理由です。では感想を。 『トリック』は…

友人とMTG

三連休、これと言って特に用事も無かったのでのんびり映画や読書でもしていようかな、と思っていたら、急遽友人からお誘いがあり、仙台の晴れる屋でマジック・ザ・ギャザリングをやってきました。友人の一人はMTGが大好きで、でもやっている人口が少ないため…

『ガールズ&パンツァー 最終章』第4話

映画館で鑑賞。今回は大洗女子学園VS継続高校の準決勝戦。冒頭、チームのエースである西住がスナイパーによって撃たれいきなり退場するという大ピンチから始まり、さらに経験豊富な3年生チームも序盤にやられてしまうという、かつてない状況に陥るのですが、…

シアター・キャンプ

">なんだかとっても「ハッピー」な気分になる映画でした。 ">ミュージカル映画、というよりもモキュメンタリー映画なので、ミュージカル苦手な人でもヒューマンやコメディが好きな人ならお薦めできます。

イラク水滸伝

読み終わった。感想は後で書く。 気になった記述として、イラクの現状が書かれていて、 政治は相変わらず混乱しているものの、もはやイスラム国やアルカイダなどスンニー系過激派はほとんど存在感がなく、シーア派イスラム主義的な統治が確立されてる模様。…

T・Pぼん

Netflixシリーズ「T・Pぼん(タイムパトロールぼん)」2024年に独占配信決定! https://dora-world.com/contents/3107 おお、これは嬉しい。「T・Pぼん」はF先生の歴史好きな面が遺憾無く発揮されてる楽しい作品。これを機に「モジャ公」や「エスパー魔美」…

これ描いて死ね。4巻

エモ~。毎巻泣ける話が多いけど、この巻もすごいです。漫画との出会い、漫画を好きだという気持ち、描く側が読者を救い、読者が描く側を救っている。そんな美しい情景をつつましく、コミカルな筆致でエモーショナルに漫画にしています。泣いちゃう、泣いち…

『softscars』yeule

アーティスト名は「ユール」と読むらしくファイナルファンタジーに由来する名前らしい(ユウナからかな?)。一聴、懐かしい気持ちが込み上げてくる。わざわざマイブラやスロウダイヴの名前を出す必要もないくらい、彼ら前進のバンドが作ってきた音楽からの…

ベルセルク42巻

胸が熱くなる。十代の頃あれほど夢中になり、作者が道半ばで夭逝してしまった漫画なのだから当然だ。一読、確かに三浦建太郎の美麗で奥行きのある絵を表現できている。というか、ほとんど違和感が無いのでそれだけですごい。絵柄的には41巻を「最新」の三浦…

終わらない夕暮れに消えた君

スマホゲーム『終わらない夕暮れに消えた君』クリアしました。優しく儚い音楽と、レトロ感のあるドットのグラフィック、ノスタルジックな物語。胸がギュッとなるくらい"懐かしさ"に拘った作品で「あー、いいなあ」としみじみ思いながら遊びました。同社から…

『福田村事件』舞台挨拶付き上映

『福田村事件』舞台挨拶付き上映に行ってきました。私が行った回はその日の中で最後の回だったので、質問時間などは無く、5分くらい森達也監督が挨拶をしたらすぐに上映がスタート。とりあえず監督の、日本映画の閉塞した状況を打破したいという思いが聞けま…