『Kaguya Planet vol.1 気候危機』

SFに関連する情報を発信するWEBメディアVG+から新たに創刊されたSFの雑誌。記念すべきNo.1では「気候危機」について特集している。収録されている短編は3つと大手の雑誌に比べると大分少ない、もとい絞った作品数となっているが、三作品とも綺麗にまとまっ…

『出会って4光年で合体』読んだ

某ポッドキャスト番組で紹介されているのを聴いて読んでみたのだけど、まあこりゃすごいです。「エロ漫画」という形式を使いながら、この界隈でしか成し得ない物語を、ビジュアルを、「SF」として成立させています。そこにはジャンルに対してのある種「矜持…

『The Last of Us Part II Remastered』クリアした

『ラストオブアス』シリーズはハードが変わるたびに、そしてリマスター版が出るたびにやってまして、今回プレイしたこの版は『ラストオブアスPart II』のリマスター版なのだ。 つうわけでn回目のプレイですが、ひと通り終わりましたのでレビューです。なんか…

三宅隆太さんのやってるPodcast番組『スクリプトドクターのサクゲキラジオ2』聞いてたら、自己実現の葛藤を描いた映画として『アナと雪の女王』と『ジョーカー』を同列に語っていてなるほどーってなった。自分が執着してたコミットを捨てるという点で同じ構…

今年面白かったテレビ番組

1位.『水曜日のダウンタウン』「犯人を見つけるまでミステリードラマの世界から抜け出せないドッキリ、めちゃしんどい説 第2弾」水ダウは毎回色んな面白い企画をやってて好きなのだけど、中でもこの名探偵津田回は2回目にも関わらずすごく楽しかった。定期…

今年楽しんだラジオ・Podcastベスト5

1位.『オールナイトニッポンPODCAST アンガールズのジャンピン』田中と山根、アンガールズの二人がお届けするポッドキャスト番組。オールナイトニッポンのポッドキャスト版で、毎週1時間くらいの長さで行っている。基本的には田中が何かに対して猛り、それ…

今年ハマった音楽ベスト5

">1位.スフィアン・スティーヴンス『Javelin(ジャベリン)』スフィアン・スティーヴンスは結構むかしから好きなアーティストで、新譜が出るたびに大体聴いてはいて、今年出たこの『ジャベリン』は2005年に出た『イリノイ』を髣髴させるような祝祭的なムー…

今年の記憶(印象的な出来事とかハマったものとか)

">・U-NEXT『The Last of Us』を観るために加入したらめちゃくちゃハマった動画配信サービス。作品の数が尋常じゃ無いほど多いので、他のサブスクより料金は割高だけど、ぜんぜん損した気分にならないんだよね。漫画も読めるし、無料の雑誌も結構あるし、も…

今年ハマったサイトとかアプリとかyoutubeチャンネルとか

">1位.『note』Twitterと連携するにあって、長文に特化したサイトを求めていた中でnoteはちょうど良かった。何がちょうど良かったかって、そのデザインで、目障りな広告が一切無く、使いやすさ、連携する際の気楽さなんも手頃だった。まあ今更感はあります…

Tainy, ‘Data’

ジャケットから分かるとおり日本のアニメ(ていうか攻殻機動隊)を意識して作られたアルバム。プエルトリコ出身のミュージシャンでスペイン語によるなめらかな歌声が響きます。方向性としてはシンセサイザーの上でのびやかにラップする曲が多く、ディストピ…

創世記 9

自分で作っといてなんだか気に入らないからリセットして再スタートする神とかいう存在はまあスマホゲームでリセマラを繰り返す人間と変わらず、というか生き物を扱ってる時点でそれ以上にクズなんですが、残ったノアの家系も大概で、特にノアは裸で寝ていた…

フェルメールと17世紀オランダ絵画展

1年前、宮城県美術館でやってたフェルメールの絵を見にに行ったときの感想です。 フェルメール好き、いわばフェル担なので初日に行ってきました。今回の展示で注目なのはもちろん、修復後の『窓辺で手紙を読む女』。以前のバージョンとの比較もかねてぜひ見…

Lost Frog Productions 『HYPERFLIP OVERTURE』

エッモ!!!すげえエモいですね。2000年代から現在までサブカルチャー界隈の音楽をとことん詰め込みまくったアルバムでわかる人にはわかる洪水みたいなミュージック。もはや音楽の枠を超えて、わしが愛したサブカルチャーを音で体現してやるぜー!みたいな…

『ファミレスを享受せよ』を享受した。

ファミレス。そこはとても身近で、安心感のある、憩いの場所。「ファミリー」向けの「レストラン」ではあるけれど、来ているお客さんを見渡せばその層は様々で、勉強をしにきた学生や、デート中のカップル、商談中っぽいサラリーマン、楽しそうにわいわいし…

『地元最高!』最新話まで読んだ。

エグいなあ。エグすぎてやめ時わからなくなるくらい一気に読んじゃったよ。これは作者の経験談も混じってんのかな?もし取材とか調べたりだけでここまで書けるならそれはそれですごいよ。キャラクターをみんな女の子に変えてるけど、実際は男の子たちの話だ…

MIKE『burning desire』

いかついお兄ちゃんが何かしら適当にキメてダウナーになった状態で気持ちよくフロウをかます、そんなイメージのヒップホップアルバム。ジャケットのふざけた感じと同様、「すべてどうでもいいぜ~」みたいなテンションが漂っていて、仕事で疲れて帰った深夜…

ゴジラ-1.0

こりゃあ今年観た中でワースト作品ですかね。実写版のゴジラは映画館で観ることに決めているので期待せずに観にいきましたが、やはりというかしんどいくらい「情けない」映画でした。題材は良いんですよ、戦後間もない日本を舞台にしてゴジラをやるっていう…

なんか

定期的に新しいSNSに触りたくなる。んで、実際アカウント作っても、大抵1日か2日で飽きてやめちゃう。何がしたいんだいったい。

『COCOON』

2023年9月にNintendo Switchにて配信。パズルが中心となった上方向から見下ろし型のアクションアドベンチャーです。最初から最後まで台詞およびテキストが一切ないので、世界観についてはプレイしながら読み解いていくしかありません。どうやらここは古代文…

やっぱり

あまり見られていないという状況だから書ける文章というのはあるなあと思う。この文章もそうだけど、他のサイトで書いてる文章に比べるとここで書いてるものは言ってみれば「どうでも良く」、かっこつけたり、賢しげに見せたり、無理に続けようとしたりする…

『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』

傑作だと思います。デ・ニーロ×ディカプリオ×スコセッシの3時間半にわたる金と欲と血に塗れた大作。1920年代、石油が発掘されたオクラホマを舞台に、変転していく男の人生を重厚に、冷徹に描く。「映画を観た」という満足感が凄まじかった。もっとちゃんとし…

キングオブコント2023

カゲヤマ 二人ともスーツ似合わなくて見た目ですでにおもろい。ていうか随分舞台装置しっかりと作られてんなあ。裸土下座を一部だけ見せるのはバカすぎる。いい具合に客から悲鳴もあって良き。この人ネタで最後まで引っ張るのは力技すぎる。 ニッポンの社長 …

押絵と旅する男

江戸川乱歩の短編。何気に短編作品の中では上位にランクインするポピュラーな作品らしいのですが、読んでませんでした。 話の筋は語り手の「私」が汽車で押絵を持った男と出会い、その押絵にまつわる物語を聞かされるというもの。乱歩の文学者としての能力が…

『北極百貨店のコンシェルジュさん』

優しく健やかな映画でした。いろんな動物たちが集まる人気百貨店で新人コンシェルジュとして働き始めた主人公の成長を描いたアニメ映画。絶滅動物や過去の過ちについての物語でもあり、70分のコンパクトな時間の中にきれいにテーマがつまってる。ここに来る…

トークサバイバー2見終わった。

シーズン1も面白かったけどシーズン2もまったくテンションが下がることなく面白かった。というかシーズン1に比べると出演者がバラエティ豊かになってる上、より厳選されたメンバーになっていたので、どのエピソードも安定感がありゲラゲラ笑いながら見れま…

Armand Hammer『We Buy Diabetic Test Strips』

アーマンド・ハマーの新譜。初めて聴いたけどおしゃれですな〜。エクスペリメンタルヒップホップの王道作品って感じで、メロウなトラックや、野太い声でかかるやわらかいフロウが心地よい。エクスペリメンタル(実験的)で王道というのも変な言い回しなんだ…

響現『Awakening』

ネットを徘徊してたらたまたま見つけたアルバムで、一聴、すごく好きなやつでした。ジャンル分類するならテクノやエロくトロニカになるんでしょうが、ポップでかわいい歌声と、ピコピコという電子音がプラスされて豊かなサウンドスケープを生み出しています…

yeule『Glitch Princess』

2022にリリースされたyeule二作目のアルバム。アンビエントとドリームポップの良さが詰まった作品で聴いててすんごく気持ち良い。気持ち良すぎて眠くなるくらい。流れとしては落ち着いた前半から、後半になるにつれ徐々にギアを上げていくという構成でそれは…

イコライザー THE FINAL

デンゼル・ワシントン扮する元DIAの特殊工作員だったおっさんが市井の人々を守るために悪人たちを皆殺しにしていく人気シリーズ第3弾。タイトルに「THE FINAL」と付いてますが原題は「3」となっておりなんだか微妙に齟齬を感じます。っていうか『ジョン・ウ…

キリエのうた

観てきました。って七尾旅人の使い方ー笑。いや何でしょうこの映画、震災について扱った作品ではありますし、そこに絡めとられた人たちの話ではあるのですが、ところどころ岩井俊二監督の俳優を使った渾身のギャグが披露されてて可笑しくてしゃあなかったで…