『北極百貨店のコンシェルジュさん』

優しく健やかな映画でした。いろんな動物たちが集まる人気百貨店で新人コンシェルジュとして働き始めた主人公の成長を描いたアニメ映画。絶滅動物や過去の過ちについての物語でもあり、70分のコンパクトな時間の中にきれいにテーマがつまってる。ここに来るお客さんはみんな、誰かに笑顔になってほしくて、そんなお客さんの気持ちに寄り添ってあげようとするコンシェルジュさんたちの姿は清貧で、尊い。お仕事についてのお話であると同時に、人と人が向き合うことで生まれる心の機微についてのお話でもあり、観ているとあたたかい気持ちになる。ただ結構雰囲気でどうにかしようとしてる点もあって、世界観の細かい設定とか(例えば絶滅種がなぜ生きてるのか)、百貨店以外の世界についてはほとんど触れられることはない。まあ70分しかないのでしょうがないんですけどね。主人公のコロコロ切り替わる表情は和むし、様々な動物たちの生態を捉えたぬるぬる動くアニメーションも観ていて楽しい。サクッと観れて、サクッと良い気分で映画館を後にできる良作です。