今年ハマったサイトとかアプリとかyoutubeチャンネルとか

1位.『note』
Twitterと連携するにあって、長文に特化したサイトを求めていた中でnoteはちょうど良かった。何がちょうど良かったかって、そのデザインで、目障りな広告が一切無く、使いやすさ、連携する際の気楽さなんも手頃だった。まあ今更感はありますが……。
使い始めたのは去年からだけど、今年7月以降Twitterをお休みしてからはここで長文をたくさん書くことが多くなり、以降すっかり入り浸ってる。

色んな記事、色んな人たちがいるけど、交流という面でも結構良質なので今後も使ってく予定(じゃあはてなブログはなんなんだ)。

2位.『佐久間宣行のNOBROCK TV』
ゴッドタンとかで有名な佐久間宣行のyoutubeチャンネル。毎回企画が良く、出てくる芸能人も面白い人ばかり。地上波では放送出来なそうな内容も多く、今年も一年間通して楽しませてもらいました。

3位.『バキ童チャンネル』
「バキバキ童貞です」のインタビューで、ネットのおもちゃにされた人のyoutubeチャンネル。「春とヒコーキ」というお笑い芸人さんがやっており、この世代に刺さる面白ネタ、オタクネタで企画を作っている。ぐんぴぃも有能だが、相方の土岡も相当面白い人だ。その他登場する人たちとの関係性も含めて楽しい。

 

4位.『タイッツー』
Twitterをお休み期間中に始めたSNS。かなりゆるく、優しい空間だった。お試しの意味合いもあったので、アカウントはもう消しちゃったけど、好きな場所だった。

5位.『ChatGPT』
まあ仕事とかで使ってたわけでは無いので、適当にいじってただけなのだけど、そんな私みたいなライトユーザーでも手を出すくらい流行ったよね、ということでこの順位に。使い方次第で色々面白いことができるし、有用メディアだった。

 

Tainy, ‘Data’

ジャケットから分かるとおり日本のアニメ(ていうか攻殻機動隊)を意識して作られたアルバム。プエルトリコ出身のミュージシャンでスペイン語によるなめらかな歌声が響きます。方向性としてはシンセサイザーの上でのびやかにラップする曲が多く、ディストピアサイバーパンクっぽい雰囲気も。おそらく川井憲次の音楽を参考にしてるんだろうなあと思います。んー、ただなんか想像してたより全体的に甘ったるく、結構長いので途中でちと飽きました。まあこれは攻殻っぽいジャケ絵から勝手に攻撃的かつ冷淡な雰囲気のものを期待していた私が悪いんですが。最後まで聞くと彼の声にどんどん悲痛さがにじんでくる気がしてそこは胸にきました。

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創世記 9

自分で作っといてなんだか気に入らないからリセットして再スタートする神とかいう存在はまあスマホゲームでリセマラを繰り返す人間と変わらず、というか生き物を扱ってる時点でそれ以上にクズなんですが、残ったノアの家系も大概で、特にノアは裸で寝ていたらその姿を息子に見られて一言目に言う言葉が、

「カナンは呪われよ」は無いでしょ。

しかも続けて「奴隷の奴隷となり、兄たちに仕えよ。」って爆笑。聖書ってコントみたいで面白いね。

フェルメールと17世紀オランダ絵画展

1年前、宮城県美術館でやってたフェルメールの絵を見にに行ったときの感想です。

 

フェルメール好き、いわばフェル担なので初日に行ってきました。今回の展示で注目なのはもちろん、修復後の『窓辺で手紙を読む女』。以前のバージョンとの比較もかねてぜひ見たかったやつ。それとレンブラントも楽しみにしてました。

 まず《レイデンの画家》と題された作品群から順路スタート。フランス・ファン・ミーリスの『画家のアトリエ』が特に目を引く。黒の空間の使い方がかっこいいなあ。部屋の半分が闇に覆われていて、その分光が当たっている部分に自然と目がいきました。

 んで《レンブラントとオランダの肖像画》で、お目当ての『若きサスキアの肖像』を拝見。パッと見、婦人の艶やかな表情に目がいくが、光の当て方が巧みなのだろう。優しさと高貴な雰囲気が演出されていて、とても印象に残りました。

 続いて《オランダの風景画》ではエマニュエル・デ・ウィッテ『アムステルダムの旧教会内部』がすごく好みでした。建築物を主役とした作品で、光のコントラストが静謐な雰囲気を演出していて心安らぐなあ。

 お待ちかねの『窓辺で手紙を読む女』は最後に登場。うおお、前に見た時とぜんぜん印象が違う。修復されたことで全体の色彩がクリアになり、天使がいることで華やかな印象になっている。修復前後でこうも変わるとは。

 天使がいることで少し要素が増えた感があるが、構図の良さは変わらず。むしろ全体のバランスは向上したように感じる。何より女性の憂いを帯びた表情はそれだけで目を奪われ、いくら見ても見飽きない魅力がありました。

Lost Frog Productions 『HYPERFLIP OVERTURE』

エッモ!!!すげえエモいですね。2000年代から現在までサブカルチャー界隈の音楽をとことん詰め込みまくったアルバムでわかる人にはわかる洪水みたいなミュージック。もはや音楽の枠を超えて、わしが愛したサブカルチャーを音で体現してやるぜー!みたいな雰囲気っつうか勢いみたいなものがはみ出さんばかりにギュウギュウ詰め込まれております。ナインインチネイルズが硬質な音をコラージュしたように、このアルバムもまたオタク文化そのものをコラージュした作品。怒涛に流れる音に浸れ。浸れ。

『ファミレスを享受せよ』を享受した。

ファミレス。
そこはとても身近で、安心感のある、憩いの場所。「ファミリー」向けの「レストラン」ではあるけれど、来ているお客さんを見渡せばその層は様々で、勉強をしにきた学生や、デート中のカップル、商談中っぽいサラリーマン、楽しそうにわいわいしゃべっているご婦人方。色んな人々がいて、色んな目的があって、色んな気持ちを抱えながらみんながここで時間を潰している。そしてここはかつて私がひたすらに入り浸っていた場所でもある。私は以前、金曜日か土曜日の夜になるとほぼ毎週のように友人とファミレスに行っていた時期がある。あたり前のように週末になると仲の良い3人で集まって、夜更けまで雑談に雑談を重ねていた。まあいま考えると毎週毎週よく飽きもせず行っていたもんだよなあと思うけど、なにしろ楽しくて、私にとっては大事な時間だったのだ。ドリンクバーの飲み物を組み合わせて自分好みのジュースを作ったり、最近ハマっている映画とかゲームの話で盛り上がったり、途中で誰かしら寝出したり、各自持ってきた本を読む日を作ったり、深夜のファミレスは昼間に比べて不思議な雰囲気があってまあ心をワクワクさせる何かがある。時間がひどくゆっくりと過ぎていくような、見知らぬ人たちの話し声が妙に面白く感じたり、気怠くて、ずっと静かに幸せな状態。いい時間だったなあとしみじみ思う。

この『ファミレスを享受せよ』はそんな「ファミレス」という場所を舞台としたアドベンチャーゲームだ。あの静かで、落ち着く、楽しい場所。永遠のファミレス「ムーンパレス」に迷い込んだ主人公である”あなた”はそこにいる人たちとの会話を通して、ここがどんな場所なのかを知り、出口を探す。それこそ「永遠」という時間をかけて……。

みんな自分の時間で生きていて、なんだか気だるい雰囲気があり、でもすごく落ち着くようでもある。無音が続いているかと思いきやたまにBGMが流れだしたり、たぶん音楽がかかるタイミングはよく計算されてるんだろうけど、プレイしていると「そろそろ音楽ほしいなあ」とか「ちょっと静かにしてほしいなあ」くらいの絶妙なタイミングでなりだす気がする。ゲーム内の絵はシンプルな線で引かれていて、フリーハンドっぽい適当さがあるのだけど、綺麗にまとまっていて、その絶妙な匙加減もユーザーが求めているファミレスの「穏やかさ」をよく表現していると思う。黄色、水色、青と、色の数も極力抑えており、なんだかちょっと夢みたいな雰囲気がある。レトロゲーム感のあるフォントも素敵。

のんびりとしたファミレスの中に店員はおらず、何人かのお客さんとドリンクバーのあいだをうろうろ行き来しながら話を進めていく。”謎解き”というよりも会話を楽しむための会話であり、のほほんとした優しい空気感がある。みんなこの「ムーンパレス」にずいぶん長いこといるようで、仙人みたいに達観した様子なのも、変にキャラ同士がべたべたしていなくて、からりとした関係性が「気楽」さを与えてくれる。
どうやらここではお腹が空くということがないらしく、ドリンクバー片手にみんなと雑談しながら、ゆるりゆるりと時間が進んでいく。ぐるぐる店内を散策することが苦にならないのは、演出やBGMで急かされている感じがなく、ストーリー的にも、何かを防ぐとかではなく、すでに起こっていることを「どうしよっかあ」くらいのテンションで構えているからなんだろう。
マウスをクリックしたときのテキストが流れるスピードや、ちょっとだけ快感になる効果音、あたたかい色合いの照明や、向かい合って座っているけど目線はどこか適当に向かっている絵の感じ。そういうプレイしていてユーザーが「ちょっと気持ちいい」と感じる塩梅が非常に上手い。

ちなみにゲーム進行やエンディングには関係のない間違い探しがあり、これがかなり鬼畜だった。全部で10個あるのだけど、後半は隅から隅まで総当たりみたいに適当にクリックして運よく見つけたものもたくさんあった。

ストーリーを進めていくと登場人物の過去が明らかになったり、コーヒーで床が汚れたり、秘密の部屋に行けるようになったりと、色んなことが起こるのだけど、急かされている感じが全然なく、実際ここでは無限と言えるくらい時間があるので、のんびりした気分で、もっと言えばどこか達観したキャラクターたちに当てられてマイペースにプレイできた。

ただなんとなく側にいて、話したりする。適度な距離と温度感。そういう時間って実はすごく大事で、その「クールでホットな時間」の感覚がこのゲームには確かにあった。

一応エンディングは2種類くらいあるのだけど、どちらが正しいものだと正解が決まっているわけでもなく、また物語はわかりやすいけれど、余白や奥行きが感じられるので、色んな「可能性」が残されている気もしてそんなところも好きだった。
あと主人公の試験勉強について最後に少しだけわかるんだけど、なんか思ってたのと違くてそこは笑った。
たぶんこの心地よさは「二度と会えない人」が元気でいればいいなあみたいな気分で、それをぜんぜん押しつけがましくなくしている点だろうと思う。
この「平温」を守り続けたゲーム。好きだあわあ。
永遠のファミレス、享受いたしました。

『地元最高!』最新話まで読んだ。

エグいなあ。エグすぎてやめ時わからなくなるくらい一気に読んじゃったよ。これは作者の経験談も混じってんのかな?もし取材とか調べたりだけでここまで書けるならそれはそれですごいよ。キャラクターをみんな女の子に変えてるけど、実際は男の子たちの話だろうし、そう考えるとエグみがさらに増す。大麻の栽培に、違法販売、暴力も日常茶飯事だし、釘バットで頭殴られたり、まあスゴいっす。国家権力も絡んできてさあどうなっちゃうの?ってところですが、絵柄とかのおかげ(せい)で読めちゃいますねー。